東アジア共同体研究所

スピーチ等

2022年7月30日、日中国交正常化50周年記念シンポジウムを開催しました

本年、日中両国は国交正常化50周年を迎えました。
今日、日中関係を取り巻く国際環境は50年前から激変しており、前途には多くの困難が待ち受けていると認めざるを得ません。しかし、隣国である日本と中国がその関係を安定的に発展させていくことは今後も両国にとって不変の国益であり、東アジアの平和と繁栄のためにも不可欠です。

2022年7月30日、東アジア共同体研究所は日中関係が次の50年も発展していくことを祈念し、日中国交正常化50周年記念シンポジウム<日中関係の現状と課題~「次の50年」を切り拓くために>を開催しました。同シンポジウムには、上海国際問題研究院と早稲田大学現代中国研究所が共催しました。

鳩山由紀夫理事長は冒頭挨拶の中で「世界が直面する7つの危機」について説明しました。具体的には、①トゥキディデスの罠と米中対立の長期化、②ロシアの不安感に対する米国の無関心、③世界的な軍拡と核戦争の可能性増大、④価値観の対立の強調、⑤外交を国内政治に利用する傾向の高まり、⑥国境と民族自決権との相克、⑦経済のブロック化です。そのうえで、危機の克服のためにも日中関係の改善が不可欠であるとし、東アジア共同体を構築することの重要性を訴えました。

第1部「東アジアをめぐる政治情勢」では、青山瑠妙 早稲田大学現代中国研究所所長がモデレーターを務め、マイク・モチヅキ ジョージタウン大学准教授、須川清司  東アジア共同体研究所上級研究員、楊伯江 中国社会科学院日本研究所所長、胡令遠 復旦大学国際問題研究院日本研究センター主任が日中関係の現状、問題点、解決策、北朝鮮問題等について、米国からの視点を含めて活発に議論しました。

第2部「東アジアをめぐる経済情勢と日中協力の可能性」が呉寄南 上海国際問題研究院シニア研究員がモデレーターを務め、浦田秀次郎 早稲田大学名誉教授、染野憲治 早稲田大学現代中国研究所招聘研究員、陳子雷 上海対外経済貿易大学日本経済研究センター主任、蔡亮 上海国際問題研究院中日関係研究センター事務局長が、東アジアをめぐる経済情勢のハイライトと挑戦、東アジア地域がいかに人類運命共同体に貢献するのか、中国と日本の相互位置付けと互恵関係等について議論しました。

最後に、中国側を代表して陳東暁 上海国際問題研究院院長が挨拶し、継続的な日中シンクタンク交流の重要性等を訴えました。

シンポジウムは日本と中国をオンラインで結んで開催され、東京・永田町の町村会館で友愛フォーラムの会員等が視聴しました。また、ホームページを通じて事前登録した一般参加者の方々がZoomで同時配信を視聴しました。

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